外資系企業でのクビは実際に起きるのか?実はローリスク・ハイリターン

よく「外資系企業はUp or Outで昇進かクビかの文化なのでリスクが大きい」という話を聞きます。しかし個人的にはそのようなことはないと思っています。むしろ外資系企業をキャリアの中で経験するということはローリスク・ハイリターンであるとさえ感じています。今回は外資系企業のクビ事情について、実際に外資系企業に身を置いた経験から書いていきたいと思います。

 

外資系企業のクビの実態

外資系企業とはそもそも日本に本社を置いていない企業のことです。一般的に外資系企業はクビが多いといわれ、多くの伝説が語り継がれているような印象を受けます。例えば、朝出社をしたら昨日まで一緒に働いていた同僚の机がなくなっていたという話や、段ボールに荷物をまとめた同僚が「俺、今日までなんだよね」といって突然辞めていったなど多くの逸話を私自身も聞いてきました。

確かに外資系企業にクビは存在します。一昔前の外資系企業ならば、もしかしたら噂通りクビは存在していたかもしれません。しかし、現在は人生が終わってしまうようなクビはないと感じます。仕事をしていたら呼ばれて明日から来なくていいといわれるようなことは、実際に外資の環境に身を置いていたが聞いたことがありません(いきなりクビになるという例は、外資系企業が日本から撤退するときにチームごと解散になるといった場合にはあります。最近だとモニターグループの日本市場撤退などはこの例です)。

実際のクビの例はマネージャークラスで結果を残せず、次のアサイメントでキャリアアップとは離れたポジションに入れられてしまい、モチベーションが下がり転職をするパターンということがほとんどです。すなわち、新卒入社や中途入社してすぐのクビは無いといってもいいでしょう。

クビは減ってきている

実際に外資のクビは減ってきていると感じます。理由としてはいくつかあるが、大きくは以下の3点です。

新卒採用人数の拡大

これまで外資系企業は中途者を多くとっていましたが、ここ最近は新卒採用人数の拡大が目立ちます。その採用人数拡大がクビが減っている一つの要因でもあります。例えば、マッキンゼーはここ最近20人以上の採用者を出しています(一昔前では5人程度だった)。P&Gマーケティング部門もこれまで5人程度だった採用人数を10人以上と2倍に増やしています。中途で外資系企業に入社した方は、文化のギャップに苦しみ、パフォーマンスが出せないことも多いです。しかし、新卒者は最初に入った企業の文化を正として慣れていくので中途者と比べて文化のギャップに悩んでパフォーマンスを出せないということが少ないです。そのため、新卒採用の拡大が進んでいます。

長期的な雇用へのシフトチェンジ

高い報酬で中途者を雇うのではなく、新卒採用者が増えたからこそ外資系企業は以前と比べてより長期的な視点で人材戦略を立てているといえます。そのため、パフォーマンスが出なかったからといってどんどんと切って新しい人材を獲得していくのではなく、より長期的に人材を育てていくということを行っています。

内部昇進制

P&Gなど一部の外資系企業では内部昇進制をとっています。内部昇進制とはマネージャー層を外部からとらずに、内部の人材を育てあげてマネージャー層にするという制度です。そのため採用の際に優秀な人を採用し、会社を引っ張るマネージャー層に育て上げなければならないので、滅多なことがない限りクビはほとんどありません。

 

クビになった後のキャリアは

外資系企業には確かにクビは存在します。しかしクビになったとしても次のキャリアは比較的見つかりやすいです。たとえクビになったとしても、外資系企業での経験は転職市場では高く評価をされる傾向にあるといえます。

実際に私のいた外資系企業ではパフォーマンスが上がらず、いいポジションに就けず転職をされた方が、日系企業のCEOやCMOポジションに就いて活躍をされていたりします。

そのため、外資系企業で働くということは多少なりともクビのリスクはありつつも、その後のキャリアの広がり等を考えるとハイリターンであると思われます。しかしそのクビのリスクも現在では低くなってきています。また、外資系企業は比較的高い報酬をもらえるということを考えると、外資企業への就職はローリスク・ハイリターンなのではないだろうかと思います。

外資系企業に入社するには

転職エージェントを使おう

外資系企業に強い転職エージェントから情報を集めて、対策を練ることは大事です。いくつか外資系企業に強い転職エージェントはいますが、私は全ての転職エージェントに登録をすることをお勧めしています。エージェントと話していきながら自分にあったエージェントを見つけていければいいだろうと思います。

マネジメント経験を積もう

外資系企業は高いリーダーシップ能力を求める傾向が高いです。そのため、マネジメント経験があると面接は比較的有利になります。現在の会社でマネジメント経験を積んでおり、さらなるキャリアアップを目指すのならば外資系企業への転職を考えてみてもいいでしょう。給与水準が高く、その後のキャリアも大きく広げることができます。

英語はしっかりとやっておくべき

外資系企業に入るために英語がビジネスレベルにできる必要があるので、英語はしっかりとやっておくべきです。しかし、ペラペラに喋ることのできる人しかとらないというわけではありません。少なくとも読み・書きと一定レベルのリスニングスキルがあれば採用のボーダーにはのってきます。実際、外資系企業にも英語が苦手な人がいます(よく通ったなというレベルの人もちらほら。私の友人はTOEIC 720点で転職をしていました)。その方たちは他のスキルが秀でているので採用をされています。入社をすれば実務で英語を使うので自然とビジネスレベルの英語が身についてきます。英語が苦手だからといって外資系企業は無理だと考えずに是非チャレンジをしてみてほしいです。

 

 

いかがでしたか?

もっと知りたい部分などをコメントいただければ随時ご紹介していきたいと思います。

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