4年目で年収3000万円も。投資銀行の年収の実態

一般的に高給取りのイメージが先行している投資銀行での業務は、入社4年目ともなると3000万円を稼ぐ人もいます。一般的なサラリーマンから考えると破格の数字に感じますよね。今回は、そんな投資銀行の年収の実態に関してまとめていきます。

投資銀行とは

投資銀行はアメリカで誕生したと言われています。直接金融の発達により、イギリスでは、発展した貿易手形引受商社、証券発行商社が起源とされるイギリス特有の金融機関の「マーチャントバンク」を原型とし、アメリカでも金融機関による直接金融の発展に寄与する形で「投資銀行」という概念が誕生したのです。また、投資銀行とは一般の人が想像する銀行ではありません。一般の人が想像する銀行とは「商業銀行」と呼ばれ、都銀や地銀や皆さんが日頃使用している銀行がこれに該当します。よって、投資銀行では個人や法人の預金や融資などの業務は行っておらず、証券引受業務を中心に、M&Aの仲介や財務戦略の助言、資金調達のアレンジ,金融技術開発など、大手企業を金融・財務面から多岐に渡るサービスを展開しています。投資銀行と聞くと外資系投資銀行をイメージする方も多いでしょう。ゴールドマンサックスやモルガン・スタンレーなどは世界的な大手投資銀行です。日本にも金融規制の自由化に伴い、投資銀行は多く誕生し、従来の証券会社を中心に銀行や企業にも投資銀行部門が設置され、投資銀行としての業務を行っています。

投資銀行の職種

投資銀行と一口にまとめても、投資銀行の行う業務は多岐に渡るようになってきており、投資銀行内での職種によって、専門的かつ高度な金融知識が必要とされると言われているのが通例です。銀行によって職種や特徴は多様性を極めるので、今回は一般的な投資銀行におけるシステムについてまとめます。まず、投資銀行の職種は、業務内容によって、フロントオフィス、ミドルオフィス、バックオフィスの3つに分かれています。

フロントオフィス

まずは、フロントオフィスの業務内容です。フロントオフィスは、社外と直接的に関りを持ち、収益を生み出す部隊です。故に、社会的、経済的なインパクトも強く、投資銀行を志す人はこのフロントオフィスでキャリアを積みたいと考えている人が多いようです。

このフロントオフィスは2つに分けることができます。投資銀行部門とマーケット部門です。

投資銀行部門(IBD)

投資銀行の中で、花形と呼ばれる部門です。Investment Banking Divisionの略でIBDと呼ばれています。このIBDはプロダクトとカバレッジの2つに分けることができます。カバレッジとは、企業に対して営業をかけて活動するようなイメージです。企業は設備投資の増加など事業を拡大させていきますが、その際資金が必要となってきます。その資金調達において、企業側を支援する役割を担います。カバレッジは金融法人のクライアントを担当するグループのFIGやテクノロジーやメディア、通信系のクライアントを担当するグループTMTなど、顧客が属する業種によってグループに分かれて活動します。プロダクトでは、カバレッジが営業をかけて持ち帰ってきた案件を実行する部隊です。プロダクトでは、資金調達において、社債の発行を行うDCM、資金調達において、株式の発行を行うECM、資金調達において株式の発行を行うM&Aアドバイザリーに分かれます。

マーケット部門

フロントオフィスでは、投資銀行部門(IBD)とマーケット部門があります。マーケット部門では、株式や債券などの金融商品の売買に関する法人向けの営業のセールスや、実際に自己資金で売買を執行するトレーダーという業種が存在します。トレーダーはディーラーとも呼ばれます。マーケット部門では、金融商品ごとに部門が分かれており、株式ならば株式部、債券ならば債券部などと呼ばれ、セールスとトレーダー、担当する金融商品ごとに調査部などが1つのバスケットとして業務を行います。セールスは、投資家に対して金融商品の営業を行います。金融商品ごとに、セールスが存在し、顧客に向けた営業をかけます。トレーダーとは、実際に金融商品の売買を執行する業務を行う人を指します。投資銀行では、セールス同様、金融商品ごとに専門性を持つトレーダーが在籍しています。

さらにマーケット部門には、セールスやトレーダーのほかに、投資戦略や金融商品を考案・開発するクオンツや、特殊な金融商品の組成を行うストラクチャリングもあります。

調査部では、企業の成長率や安全性、経済やマーケットの動向の分析を行います。これも金融商品ごとに部門分けされています。企業の資金調達のサポートやセールスやトレーダーへの情報をレポート形式でまとめ提供しています。

ミドルオフィス&バックオフィス

ミドルオフィスには、トレーダーのサポートを行う証券管理部門、自社が売買のために保有している金融商品のリスクを管理するリスク管理部門、法律関係や情報を管理するコンプライアンス部門などがあります。フロントオフィスが収益を上げることをメインとしていますが、ミドルオフィスでは、そのためのインフラ整備や調整を行います。バックオフィスでは、社内システムの管理を行います。つまり、フロントオフィスが機能するためには、こうしたバックオフィスの業務の存在が不可欠となります。

投資銀行の年収

投資銀行で働く会社員は、一般的なサラリーマンと比較すると高給なイメージを持っている方も多いことでしょう。リーマンショック以降、昔ほどの人気はないものの、今もなお高キャリアを望む人には人気です。しかし、高い年収と引き換えに業務は多忙を極めることでも有名です。役職ごとに一般的な年収の目安を見ていきます。

Managing Director(マネジング・ディレクター)

MD(マネジングディレクター)は、投資銀行における最高の役職の1つです。イメージしづらい方は業務最高取締役や最高責任者というイメージを持つと良いでしょう。一般的には少なくとも5000万程度の年収と言われています。母体の違いや景気の動向、業績にも左右されるので一概には断定はできませんが、10億円プレイヤーも存在します。高い専門性とスキルが要求されるので、MDに就任できる人材は一握りと言われています。

Vice President(ヴァイス・プレジデント)

VPとも言われるヴァイス・プレジデントは会社によって差異はありますが、一般的に入社後7、8年以降に就任できる役職です。年収は3000万から1億円に迫る人まで大きく分かれます。

Associate(アソシエイト)

入社、4年目以降から7年目前後までの役職はアソシエイトと言われます。アソシエイトの年収は1000万円前後からと言われています。

Analyst(アナリスト)

入社から3年目までの一般的な社員はアナリストという役職で勤務します。1000万円には届かないことが一般的と言われていますが、大手や外資系などでは1000万円以上のアナリストもいるそうです。

トレーダー

いわゆるバンカーと言われる人たちは、実力主義ではあるものの、勤務年数の増加とスキルの向上とともに年収も向上していくことが通例ですが、トレーダー(ディーラー)は多少異なります。トレーダーの場合、特に外資系では、トレード業務で生み出した利益によってボーナス額が非常に左右され、年収にも影響されます。好成績を収めたトレーダーには対価として破格のボーナスが付くことも珍しくないそうです。また、バンカーとは異なり、ボーナスは現金ではなく有価証券で支給される場合もあるようです。

投資銀行への転職

やりがいと高い給料が魅力の投資銀行でのキャリアですが、投資銀行への転職においては、MBAの取得や高学歴が必要とされると言われています。しかしながら、必ずしもそういった高学歴が絶対条件ということはなく、金融の知識に精通していることも不可欠な要素ではありません。もちろん金融に関するバックボーンがない場合は、自主的に学習することは必要ですが、向上心の有無や激務への体制など、人柄も採用基準と言われています。大手と言われる投資銀行では教育体制も充実しており、金融に関する専門的な知識を学んだのは入社後というケースも珍しくはありません。金融は世界を動かすとも言われるほどインパクトの大きい仕事です。多忙な業務は避けられないでしょうが、自身のキャリアとして、金融のバックグラウンドがないことだけで、投資銀行入社を諦めることは多少早いかもしれませんね。

 

 

いかがでしたか?

もっと知りたい部分などをコメントいただければ随時ご紹介していきたいと思います。

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