TOEICは転職で有利になるのか?「とりあえずTOEIC」は時間の無駄

TOEICスコアを持っていると就職や転職で有利になると言われており、取得を目指す人が多い人気資格のひとつです。世界基準のテストなので、たしかに就職時に評価材料のひとつになり得ますが、だからと言って就職や転職で有利になるという理由だけで、とりあえずTOEICに挑戦するのは待ってください。

自分の目指す業界や業種はTOEICがどの程度評価されるかご存知ですか?何も知らずにTOEIC取得を目指すのでは、転職の成功までの道のりを遠回りすることになりかねません。TOEICの高スコアが転職成功を導いてくれるわけではないのです。

実際に就職や転職においてTOEICが企業でどの程度評価されているのか、TOEIC取得を目指すべきなのか、そして転職活動の成功のポイントは何かをお伝えしていきたいと思います。

TOEICはなぜ転職で人気資格なのか

TOEIC(トーイック)とは、Test of English for International Communicationの略称で、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)という団体が実施している”英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通”のテストのことです。

20~40代のビジネスマンを対象にした日経キャリアマガジンによるアンケート調査「取得したい資格ランキング」でも上位になるほど、人気な資格です。

(参考:https://career.nikkei.co.jp/contents/ranking/qualification/03/

ランキングでも上位になるほどTOEICが人気な理由は、「就職や転職でTOEICのスコアが重視される」と言われていることが理由になっていると考えられます。グローバル化の進展に伴なって、英語力を必要とする企業が増えていますね。そのため英語力の測定としてTOEICを導入している企業も多く、求人募集要項にTOEICスコアを記載する欄を設けていることもしばしばあります。

人事から見たTOEIC評価とは

TOEICは、英語力を測る指標として使われるということは分かりましたが、企業内でどのように評価されるのでしょうか。

 

TOEICの公式サイト(https://www.iibc-global.org/toeic/corpo/case/com.html)によると、企業の導入事例として下記の内容が挙げられています。

新入社員の英語力測定

新入社員にTOEICテストを実施した企業数は年々増加しており、2013年度には756社が実施しています。

新入社員に期待するTOEICスコアは465~670点です。(2013年「上場企業における英語活用実態調査」報告書より)

昇進、昇格の要件など人事考課での活用

TOEICスコアを「昇進、昇格の要件としている」「将来要件にしたいと考えている」企業の比率は約4割になります。

海外出張や駐在の基準

国際部門の社員に期待するTOEICスコアは660~840点と高得点です。(2013年「上場企業における英語活用実態調査」報告書より)

自己啓発や英語研修の効果測定

英語力が必要になる企業では上記のように入社後の評価に使用される場合があります。実際に導入をしている企業・団体は公式サイトから確認することもできますので参考にしてみてくださいね。

https://www.iibc-global.org/toeic/corpo/case/com/saiyo_dantai.html

 

これらは、入社後の評価に使用されるということであって、転職活動においてTOEICスコアは評価材料のひとつにしかなりません。中途採用で一番重視されるのは、経験やスキル、人柄です。

TOEICスコアがなくても、経験やスキルがあれば採用される可能性は十分にあります。

筆者の私自身も転職経験がありますが、実際に採用条件にTOEIC資格優遇と記載のある企業へ応募したことがあります。しかし、私には英語力はほとんどなく、TOEICも受けたことがありませんでした。

応募した企業の業務自体は経験がありましたので、「TOEICは持ってないけど…挑戦してみよう!」と書類を送りました。そして無事に書類選考を通過しました!その後の面接時に、英語力はほとんどないという旨を伝えましたが、「英語力よりも経験を重視しますので」と人事の方から説明され、資格について突っ込まれることはとくにありませんでした。

もちろん、全ての会社に通用するわけではないと思いますが、大抵の企業の場合は、TOEICスコアが絶対的な評価になるわけではありません。

 

TOEICは有利になることももちろんある

前述の通り、全ての企業に関してTOEICスコアなんて全く気にしなくてOK!というわけではありません。TOEICスコアが有利になる企業はというと、主に外資系や業務で英語が必須になる場合です。入社時点で基準のTOEICスコア取得が必要な場合もあります。

下記のような業界・業種を目指す場合は、TOEIC取得は有利になることと思います。

  • 航空会社
  • 総合商社
  • 重工業
  • プラントエンジニアリング業界
  • 海外企業と取引のあるメーカー

その他、英語力が必要な海外事業部に所属希望の場合などもTOEICを取得していると良さそうですね。

転職成功にはTOEICよりも大事なことがある

最初にもTOEICは評価材料のひとつにしかならない、とお伝えしました。では転職活動を成功するために必要なことは何でしょうか。

転職成功のためのポイントをまとめて紹介します。

①自己分析

転職活動では、転職理由を明確にすること希望条件を明確にすることが大切です。

まず、転職をして何を実現したいのかを理解する必要があります。そのために、自己分析をしっかり行いましょう。自己分析が出来ていないままぼんやり進めていくと、自分に合う転職先を見つけるのに遠回りをする可能性もありますし、転職活動の途中で迷いが生じたりします。また、自己分析を行うことで、自分自身のアピールポイントを見つけ出すことができます。採用の時に重視される人柄やスキルなどを話せるようにしましょう!

②情報収集

自己分析と同様に情報収集も重要です。

限られた時間の中で転職活動を行うのであれば、情報収集をして転職活動のプランを組み立てていかなければ、ただただ時間が過ぎていくだけです。自分に合う求人を探しやすくなることはもちろんですが、企業側の求める人物像を理解することでニーズに沿った志望動機をつくることが出来ます。応募企業に”自分が入社後どんな利益をもたらせるのか”がはっきりと伝えることができれば転職成功の道は近くなりますね。

また、情報収集をきちんとしていれば、応募企業のTOEICスコアの評価有無や、評価される場合どの程度のスコアが必要なのかなども分かります。

③面接対策

もうひとつ大切なのは、面接対策です。転職活動では経験やスキルの他、人柄が重視されます。書類選考が通過できれば、あとは面接で人柄をアピールするのみです。応募企業によってアピールすべきポイントは異なります。自己分析や情報収集につながる部分ですが、業界や業種・企業によって、求める人物像は異なりますので、自分の強みや人柄を上手くアピールできるよう対策していく必要があります。

転職成功を目指すには

「TOEICを取得すれば有利になりそうだから、とりあえずTOEIC取得を目指そう!」という考えでは転職活動を失敗する可能性が高いということは理解いただけたでしょうか。TOEIC取得を目指すのであれば、目指す業界・業種はTOEICが評価されるのか?どの程度のスコアが必要なのか?などを理解してから進めるようにしましょう。

転職成功のためのポイントは前項で紹介した通りですが、3つのポイントとも自分で行おうとすると意外と難しいです。何から始めればよいの?と悩む人も多いのではないでしょうか。

筆者自身も転職活動を始める時に、まず何からやればいいのだろう、と数日間悩みました。その時に、私が利用したのは「転職エージェント」サービスです。

転職エージェントは転職活動のサポートをしてくれるサービスで、私は転職エージェントに登録して転職活動を行った結果、1カ月で転職先が決まり2ヶ月後には新しい会社で働き始めていました。

自己分析からサポートしてくれ、情報収集などもほとんどお任せできます。

最初はなかなか自分の考えを整理することが出来ず、何をしたいのかはっきりさせることが出来ませんでしたが、転職エージェントの担当者と話をしながら方向性を決定したので、転職活動期間はスムーズに進めることができました。また、私は在職しながらの転職活動だったので、とにかく時間がありませんでした。その中で自分で情報収集するのは難しかったのですが、最適な転職活動プランを提案してくれたので無駄がなかったように思います。情報収集の中で本当にTOEIC取得が必要なのかも判断してくれることと思います。

転職エージェントの担当者は転職活動のプロですので、一般の私たちは知らないような多くの情報を持っています。「この会社は人柄を重視するのでスキルや経験はなくてもOK」「この会社はこういう系統の人が多いですよ」なども教えてくれます。私は転職活動時、転職エージェントの担当者に毎日のように連絡をとって転職に関係する悩みをいろいろ聞いてもらっていたような気がしますね。結果的に、最短で転職活動を終えることができ、現在転職から1年ほど経ちますが、とても充実した日々を過ごしています。

 

転職エージェントは利用料が無料ですので、求職者にとってはとても嬉しいサービスです。上手に利用して、転職活動を成功させましょう!

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